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ニューヨーク金相場
20日のCOMEX金相場は、石油相場の堅調とドル相場の堅調という強弱材料相まみえるなか、もみあいが続き結局ほぼ変わらずで引けた。12月限は$822.40−$806.80で推移し前日比0.50ドル安の$816.30で引けた。
原油・石油製品
20日のNYMEX市場では、この日発表された米週間石油在庫統計でガソリン在庫が大幅減少したことや、米国とポーランドによる米ミサイル配備協定の調印にロシアが強く反発し、地政学的リスクが高まったことなどで、原油価格は続伸となった。またこの日、ゴールドマン・サックスが年末の原油価格を149ドルと予測したことも支援材料となった。 原油9月限は$117.03−$112.61と、納会に伴う最後のポジション調整で大きく乱高下したあと、前日比0.45ドル高の$114.98で終了した。また10月限は前日比1.02ドル高の$115.56で引けた。ガソリン9月限は$2.9358−$2.8200で取引のあと前日比4.64セント高の$2.9103で引けた。また灯油9月限は$3.1970−$3.0800のあと前日比3.98セント高の$3.1635で引けた。 アメリカとポーランドは東欧で進めるミサイル防衛(MD)計画についての合意文書に調印し、計画に強く反発しているロシアと欧米との対立がさらに深まるのは避けられない情勢となっている。MDについてはロシアが自国の防衛戦略から強硬に反対し、迎撃ミサイル施設建設に踏み切った場合、ポーランドに対する報復措置も警告している。折しも、米ロ関係はロシア軍が軍事介入したグルジアの南オセチア自治州の武力衝突で悪化しており、今回のMD調印で一層こじれるのは必至である。 この日EIAが発表した米椎間石油在庫統計の詳細は後記の通りである。 原油在庫は輸入量が133万バレル増加し日量1099万バレルに達したことや、稼働率の低下などで939万バレルと2001年3月以来の最大の増加となった。原油輸入が大幅増加したのは、その前週に熱帯性低気圧の接近で滞っていたタンカーの入港がこの週にずれ込んだためである。これで在庫量は3億593万バレルとなったが、依然として昨年同期を2350万バレル下回る水準にある。 ガソリン在庫は熱帯性低気圧の接近でリファイナリーの稼働が停止したことなどで4週連続の減少となる620万バレルの大幅減少となった。これで在庫量は1億9662万バレルとなり昨年同期を350万バレル下回る水準に沈んだ。ガソリン需要は前週から2.3万バレル減少の日量942.3万バレルだった。 留出油在庫は48万バレル増加、うち灯油在庫は60万バレル増加して3510万バレルとなるも、未だ昨年同期を410万バレル下回るレベルにある。過去4週間の石油製品の需要は前年から3%減少の日量2022万バレルに止まった。 結局今回の統計は、熱帯性低気圧”エドウアルド“の接近で原油輸入がこの週にずれ込んで原油在庫が増加した分、やはり低気圧の影響で稼働率が低下しガソリン在庫が減少したという内容であり、全体的にはそんなに強い内容ではないといえる。
NYMEX20日終値
原油9月限 114.98ドル (+0.45) 1月限 116.90ドル (+1.32) 灯油9月限 316.35セント(+3.98) 2月限 329.33セント(+3.81) ガソリン9月限 291.03セント(+4.64) 2月限 286.95セント(+3.61)
この日発表された米週間石油在庫統計の詳細は次の通りである。
原油在庫 939万B増加 ガソリン在庫 620万B減少 留出油在庫 48万B減少 原油輸入 日量1099万B(+133万) 製品輸入 日量 292万B(+32万) 稼働率 85.7%(−0.2%)